平日の休み〜
お昼に中華料理でまったりと飲みたくなり、お店を探すと・・・
あったありましたよ、良さげなお店が
お花茶屋から京成電車で10分程
墨田区八広駅で降りて徒歩5分
この「京成八広駅」〜「東武鐘ヶ淵駅」を結ぶ約1キロの道を酒飲みは
「下町酎ハイ街道」と呼ぶそうな。
ここは、飲兵衛達が泣いて喜ぶ旨い酎ハイを出す店が多い街なのであるv(￣∇￣)v
酎ハイ街道を一本逸れた処にあるのが今回目的のお店、
中華料理「来集軒」さん☆
ひときわ「昭和」が息づく風貌。
確か子供の頃はこんな感じのお店が沢山あったなあ・・・
暖簾を潜り「こんにちわー」と声をかけると
「どこでも良いですよー」という店員さんの明るい声
一見客のたぬきもアウェー感を感じなくて済む
「ホっする瞬間」ですヾ(´ω｀＝´ω｀)ﾉ
勇気を出して突入した店内は、
噂通り、昼間っからの飲酒率75％☆
では一緒になって
更に飲酒率を上げましょうv(￣∇￣)v
墨田から葛飾にかけて好まれる「下町ハイボール」は、
「少し味を付けた焼酎」を「炭酸」で割ったお酒。
町工場の働く方達が、
「味の濃くて安いモツ焼き」等と合わせて飲んでいたのが始まりとか。
来集軒さんの「ハイボール」３００円☆
グラスに瓶の炭酸を一本入れ、ラベルをはずした2Ｌのペットボトル入りの
「謎の焼酎」を入れ完成
たぬきが見る限り、掻き混ぜたりはしていりませんv(￣∇￣)v
でもレモンが入って意外にあっさりしていますよ
・・・が、なにぶんたぬきには焼酎が濃い
そして「サービスのおつまみ」として出されたのがこちら、
まさかの「ピーナツ揚げ」
子供の頃、大好きだったなあコレ
でもお店で出て来たのは初めて
でもこれがハイボールに良く合うから面白い。
（ちなみに店内殆どの方がハイボール）
先ずは「餃子」３００円をお願いします
厨房では寡黙だけど体格の良い初老の男性が黙々と調理をされています。
「はいどうぞ」と出された餃子は
油でややベトついて
「あまり美味しそうじゃないな〜」なんて思いながら一口食べると・・・
ん？この香りと味は・・・
生まれて初めて食べた中華料理、
故郷の「味見飯店の餃子」
そして大阪で食べた「眠眠の餃子」にそっくり~☆
古き良き中華屋の餃子なんです
しかもめっちゃ旨いよ、この餃子
大丈夫かな俺。 懐かしさと感動で涙流れてないかな俺・・・
「美味しい、美味しいよお母ちゃん
」と日本の中心のやや東で美味いと叫ぶ38歳の水無月。
お代りしたかったけど、それじゃあ芸がないからガマンして、
「すいませんシュウマイ下さい」と云うと
色んな常連さん達に話し掛けられている人気者の接客担当のおばちゃんに、
「ごめん、今日はないっ！」とあしらわれ・・・
「じゃあ、春巻き下さいっ！」と云うと
「それもないっ、明日入る！ 」と嫌味なく言い放って去って行く・・・
（しばしの間）
「じゃあ野菜炒め下さいっ！」
「は〜いっ」
とおばちゃん。ホッ・・・と云うわけで妥協の産物「野菜炒め４００円」
またコレがビックリする位に、
「うんめーの」
シャッキシャキの野菜は超高温にてサっと炒められているのが良く分かります。
この来集軒さんは何を食べてもウマイはずと確信を持った瞬間です。
女将さんにも見える通称「みっちゃん」と呼ばれている接客の女性は大モテで、
常連さんのアイドルのようで酔っ払った７０歳過ぎと思われるおっちゃん達はみな
「みっちゃん」が好きみたい。
「良い酒場に魅力的な人」あり。 この法則は間違いありませんね。
ちなみにmy酒場の「町屋ときわ食堂」の女将さんと同じ位の人気っぷりでした
ふと壁を見ると「一遍の詩」が・・・
どこかで聞いた事がある詩ですが（
） 誰がコレをかいたんだろ・・・きっとこれはラブレターだよ、みっちゃん気付いていますか
（いつの日か常連になったら聞いてみようかな）
12時のランチ時になると近くで働いている方たちが訪れます。
「半チャーハンセット」が人気のようでした
（どうみても半分ではなく一人前あるように見えましたが）
「ハイボールお代りお願いしまーす☆」
ふんわり良い気分になったら
さあ仕上げ
野菜炒めの出来から確実にチャーハンも旨いと思われます。
が、ここは「ワンタンメン」６００円をオーダー☆
通常ならばたぬきは「広東麺」なのですが珍しいオーダーをします。
お、美しい〜
「江戸の水を使った色の浅黒い少し細身の女・・・コレが堪らないのさ」
という鬼平犯科長に登場する盗賊のセリフを思い出すワンタンメンなのである。
優秀な読者諸氏は私が既に少々酔っているのはお分かりであろう
（・・・と一人池波正太郎先生ごっこ）
甘旨のスープは鳥ガラに香味野菜でしょうか。
醤油ダレの味がしっかり活かされております。
やや縮れた細めの麺は中華屋の正統派。
濃厚な醤油ダレで味付けされた「メンマ」
（コレだけでハイボールもう一杯飲めます）
「ワンタン」は弾力があってちゃんとお肉が入った本格派
（コレだけでハイボールもう一杯イケます）
そして下町中華のお約束「ナルト」さん
（さすがにコレでは飲めません）
「そこにナルトがあるだけで、なんだか心が優しくなる」
(深い意味はない）
意外な程の美味しさにもう夢中でガッツきます〜
あっ！ ・・という間の完食です(*￣∇￣*)
その間にも常連さんが沢山訪れます。
今日行ってきた病院の話、他の常連さんはどこから通ってるとかってお話なんかも、
皆さん「みっちゃん」との何気ない会話を楽しまれています。
一見だった私も居心地良く過ごさせて頂きました
きっとまた自然と足が向くと思います。
とても素敵なお店でした。
お店情報
「来集軒さん」ご馳走様でしたー
