兄の東京案内の続きです
「富士そば」・「東京タワー」の次はこの日のメインエベント、
「神田やぶそば」さんへ移動
開店15分前の11：15分に到着。
先の待ち客は以外にも二人だけ・・・
俟っている合間に店内の様子を偵察
創業１３０年余、正に東京を代表する蕎麦店の一つ。
料亭風の趣がある店内、期待に胸が膨らみます
すると１１：３０分の開店時には20名以上の行列が出来ました。
そしてお待ちかねの開店〜☆
「お二人さん、座敷の一番奥へどうぞ〜」
店内一の上席です、嬉しい〜
狭いながらも手入れされた御庭を楽しめる席
では何はともあれ、お酒を酌み交わしましょー
「ビール」に「お銚子」を一本ずつ
兄弟で杯を重ねますヾ(´ω｀＝´ω｀)ﾉ
なんだか正対して酒を飲むのもちと照れくさいですなあ、兄者
お酒にはやや甘めのねりみそがサービスされます
これだけでもツマミになりますが、
それじゃあ勿体ない
「焼き海苔」600円
木箱の中には「炭」が隠されており、
海苔を底からほんのり温めてくれ、
磯の香りを引き出してくれます
続いてお酒で乾杯
「菊正宗・特選」
近くの「まつや」さんも同じ菊正宗。
スッキリ辛口で料理の味を邪魔せず引き立てます
このどこにでも手に入るお酒が無性に旨く感じます。
お酒の味は、雰囲気も重要なんだと改めて感じました
「鴨ロース」７００円
合鴨の胸肉は柔らかく木目細かい繊細さ。
鴨肉が苦手だったんですがこれは美味しい
シャクシャクした柔らかい白髪葱もお見事です☆
ちと江戸時代の気分を味わうたぬきですが店内は・・・
ご覧の大繁盛振り
皆さん本当に楽しそうに食事をされています。
このお店の名物の一つが番台に座られている「女将さん」
「せいろお〜〜〜いちま〜い〜」
と、店内には長唄のような節回しで美声が響きます
これを聞くだけでもうっとりしますヾ(´ω｀＝´ω｀)ﾉ
「コースター」も渋い☆
「わさび芋」700
粘りの強い大和芋に生山葵・お酢・刻み海苔が付きます
コレがお酒に合わないわけがないv(￣∇￣)v
「天種」１４００円
これは「天ぷらそば」の種だけ。
フワっと立ち上る香ばしい胡麻油の香りが食欲をそそります
「柚子」に「かいわれ大根」と江戸らしい小粋な盛り付け。
かき揚げの中はプリップリの大きな「芝海老」が。
江戸時代には蕎麦屋で既に「かき揚げ」が流行していたそうな・・・
御蕎麦に使う「つゆ」で頂き目を瞑ると、
今、ふと自分が江戸の雑踏の中に生きているような・・・
そんな楽しい錯覚に陥らせてもらえます
さ、それではそろそろお蕎麦を頂きましょう
せいろそばを二枚注文すると、
「せいろお〜〜〜、に〜まー〜い〜〜〜」
と女将さん声が店内に響き渡ります。
「あ、今のは俺たちのせいろだ」と兄弟で喜びます。
御蕎麦を待つ間、鴨ロースに付いてたネギに蕎麦味噌を絡めてお酒のアテに。
これ、最高です(*'-'*)
「せいろう蕎麦」７００円
細くツルリとした藪の蕎麦。
新蕎麦の身は緑がかっているのですが、その雰囲気を年中楽しめるよう
明治の頃から色々工夫をされているそうです
東京指折りの濃さと云われるツユですが、
甘味があり、実にたぬき好み
空気と一緒にズズズッと啜ると、
体一杯にお江戸の香りが漂い広がります(*･ω･)ノ
下ろし立ての山葵や
近くの「まつや」さんで常連さんに教えて頂いた
「七色」も楽しみます
（七味唐辛子ですよん）
さらさらとした「蕎麦湯」をまずはそのまま楽しんで・・・
二杯目はツユとネギを合わせて楽しみます☆
あー、本当に堪能させて頂きました。
兄の言葉を拝借すると、
「どんな観光地よりも、神田やぶにくると江戸を楽しむ事が出来る」との事。
もっと美味しいお蕎麦はきっと他に沢山あるのでしょうが、
ここ「やぶそば」にしかない素晴らしい物を肌で感じる事が出来ました。
「蕎麦」を心から楽しめました
「藪」さん 有難うございます
