4/9 南相馬市に入って「四日目」です(*･ω･)ノ
7時頃起床
あっそうだ
今日から阿部さん の後を継いで二代目寮長だった
部屋の整理整頓しようっと
この日も野外にて「朝食たーいむ」
（坊ちゃん頭で失礼しますっ(*･ω･)ノ）
前日の「まかないサラダ」「まかない汁」が調理室にあったので、
その「残りっぺ」を掻き集めてちょっとリッチな朝食を
期限が少しだけ切れた「お握り」もね
「のりたま」ってこんなにも美味しかったっけか〜
ああ、もっと炭水化物を頂戴〜
何だか無性にお腹が減るのだ
「8：30から朝ミーティング」に参加。
自分の居場所がしっかりしたので心に余裕を持って参加です。
南相馬に8：30に入るには関東圏だと夜中に出なければなりません。
もしくは前日に着いて車中泊
9時以降に来ると既にチーム編成が出来ている為、
物資倉庫の整理に回る事が多くなります。
物資仕分けは勿論かなり大切な仕事です。
が、気負いこんで南相馬入りした方が場合によっては空き時間が多くなる事があるのも事実。
「力」と「高いテンション」の持って行き場に困る事があります。
なので出発前に「振り分け担当の方」に
「遅れた方でも自力で鹿島区までこれる方はどんどん送り込んで下さい」
とお願いしておきました。
更にこの日から「遺留物洗浄部隊」の増員を要請。
この日は約20名体制で鹿島区に向かいます。
自前で車を出してくれるメンバーさんに感謝。
経験上、詰め合わせて出来るだけ少ない台数で向かうと色々と混乱が少なくなるのです。
雨が降って来ました。
センターから「くれぐれも雨に濡れないように」
と注意があったので、
「得」さんの車を利用してブルーシートを張り巡らせます。
ふふふ、キャンプ時の「タープ」のよう
たぬきは「ドンくさい」のですが
こうゆう作業を直ぐ出来るメンバーが心強い(*･ω･)ノ
この地区での余震は東京とは地盤が違うようで・・・
地震が来る数十秒前に「ゴゴゴゴー」っと地鳴りがします。
その後に揺れるので、毎回「大地震が来たか」と恐怖に駆られます。
昨晩あった震度5の余震の数分後には、町の方が車で避難を始めました。
津波への警戒では無く「原子炉」の異常を恐れてです。
ここは大震災の中でも特別な恐怖があるところなのです。
大分作業が進みましたよ(*･ω･)ノ
町の方もちらほら「思い出の品」を取りに来られています。
「卒業証書」は筒に入ったままビショ濡れなので本村さんが賞状を取り出して調べ、
付箋に「名前・学校・日付」を書き出して筒に張っていきます。
何か無いかと探しに来た方がご自分の「卒業証書」を見つけ、
「こんな物が残ってるとは思わなかった〜」
っと喜んで下さいます
親戚の「位牌」も見つけた方は直ぐに連絡し、
「位牌があるよっ来てごらん
」
と興奮気味に電話をしておられます。
ホコリがこもらないようにしながら作業スペースを確保します。
もう完全な「ベテラン班」
遺留品だらけだったスペースを整理し、屋内での作業が可能に・・・
真ん中の「三宅」さんは新潟から駆けつけ、
先日まで「南三陸町」で泥掻きをされてたそうです
御年、何と６９歳
カッコイイ
雨ニモマケズ・・・
風ニモケズ・・・
そんな人にたぬきもナリタイです・・・
。
右手前の「得平」さんは北九州から。
余震の度に奥さんから
「早く帰って来たら」と電話がかかってます・・・
愛されてますね〜得さんたら
(＊ﾟ∀ﾟ)っ
作業中にたぬきはケースに入った勲五等の「勲章」を見つけました。
とても大事そうな物だったので、
「山梨から来られてる野間さん」に託し洗浄して貰う事にしたんです。
「野間」さんは一見「野武士のような強面」で、
「斬られ役で有名は俳優の福本さん」にそっくりな御方
「絶対に持ち主を見つける」とさらに気合を入れて洗浄
すると翌日、
どうしてもお礼をと、泥落とし隊の「野間」さんの所まで来られ、
「亡くなったおじいさんの形見が見つかりました・有難うございます」と
その「勲章」を手におばあさんが泪を流して喜ばれるという一コマがありました。
普段は冗談を言いながら明るく作業を進めているベテラン部隊、
「野間」さん初め「得」さん「三宅」さん他「人生の先輩」の皆さんが貰い泣き・・・
しかし、探しに来ても何も見つからない方もおられます。
が、トラックには「手付かずの思い出」が山積みされていますので、
「これからどんどん進めますからまた来て下さいね！」と声を掛けます(*･ω･)ノ
この作業は一人で黙々とやると、かなり気分が落ち込みます。
なので出来るだけたぬきが一人一人に声をかけて回ります。
冗談を言いながら、そして泪が出そうな時は
「きっとみんな生きてるよ」と無責任な事を言いながら・・
午後になってから駆けつけるスタッフもちらほら。
地元の方に頂いたバナナに、何よりも価値を感じます
センターに帰って報告書を書きミーティングへ。
今日の様子を皆に報告した後、隊長たぬきは「統括リーダー」に、
「遺留品洗浄班」を「思い出お返し隊」へと改名お願いしますっ
と言いました。
無事認められ、ここに「思い出お返し隊」の誕生となりました
(*￣∇￣*)
夜になってもセンターにはボランティアの方が各地から駆けつけてきます。
受付を済ませたあとセンター内に宿泊の方にはたぬきが注意事項を伝達し、
施設使用の決まりを伝えます。
ここは正式な宿泊施設ではない臨時の場所なのです。
雑魚寝は出来ますが、プライバシー等の居心地は良くないので
車で寝ている人の方が多い状態です。
テントを建てている方も数名・・・
この夜は関東から援助物資を持って駆けつけた若者が８名が追加宿泊。
晩御飯は「蒲焼君太郎」に「味噌汁」・「パン｣等。
このセンターを何も無い状態から作りあげた男、
「統括リーダーの鴻巣」さんがみんなの為に作った美味しい味噌汁も振舞われました。
この玉ねぎをたっぷり使った御味噌汁が本当に美味しくて(*･ω･)ノ
みんなで「俺たち日本人だね〜」と笑い合って味わいます
送別会で「ベアお」さんが作った
「この謎の料理」
とはレベルが違うのだ
干し芋・バナナ・レーズン・苺チョコが入った謎のスープ・・・
（ベアおとは 青色の熊の略称である）
何故かこのセンターのアイドル的存在、地元ボランティアで11歳の受付嬢
「ほうかちゃん」には好評でした('◇'*)
埼玉から6年振りに車を運転し駆けつけたペーパードライバーの「なっぴ〜」は、
原発20キロの検問を掻い潜り、放置されたワンコを助け出しに来た勇者（左）
大阪からは「のりこ」ちゃん（通称・執行猶予付きのりぴー）は、
広告デザイナーの傍ら「整体師」の特技を持ち、
「疲れたボランティアスタッフの疲れを取ってあげたい」と駆けつけて来た癒し系です。
色んな人間が、自分に出来ることを一生懸命に考えてます。
とても素敵な事ですよね(*'-'*)
そんなこんなで夜は更け、
明日の奮闘を誓ってお休みなさい・・・
コメント
コメント一覧 (6)
画像を見てるといろいろ浮かんできますが はやりなんとなく今の自分に「ここにいていいのか？」的なぽっかり感があります。
こちらでの動きでは知人のレストランが木曜日に小春町？の小学校避難所（４００人）の炊き出しへ行くそうです。
明日は近くのキャンプ施設に避難してきてる子供たちに絵日記帳１００冊と筆記用具を届けようと思ってます。
あ、それとたけちゃんが「いい役につけますように」と毎日祈っています＾＾；
メールでもやり取りしていますが、お疲れ様です。
ようやくアメブロ始めましたので、お知らせまで。
LivedoorBlogでのコメントの設定これでいいのかなぁ。。。。
とりあえず投稿してみます。
名前が「ひげおやじ」って・・・
「野武士ノマ」が良いと思いますよ
「思いでお返し隊」は早くも、三代目隊長が引き継いでいる模様です。
たぬきも気持ちは同じです、後方支援も大切と思い、逸る心を落ち着かせながら東京で頑張ってますよ
ブログ見ました！
コメント成功ですよ
関東から「南相馬を応援する会」を結成しましょー
統括を「勇退」されたのですかっ？！
鴻巣さんですよね
ではそろそろ、南相馬に戻って・・・
・・・ってちょっと
いつかリラックスして杯を交わしたいもんです
本当にご苦労様でした☆